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環七背脂チャッチャラーメン・大盛@渡なべ・新宿区高田馬場

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写真: 環七背脂チャッチャラーメン・大盛@渡なべ・新宿区高田馬場

写真: 味玉つけそば+のり@すずめ食堂・墨田区曳舟 写真: 醤油・並盛@TAKETONBO・中央区築地

渡なべ
  新宿区高田馬場2-1-4

 お店は、数々のラーメン店をプロデュースする著名ラーメンコンサルタントの渡辺樹庵氏が店主を務めるラーメン店の一つ。このメニューは先週までの提供予定だったが、なぜか好調なので予定を変更して今週末まで提供することにしたそうだ。とは言え、残された期間はあと5日なのでそそくさと出かけた。お店に着いたのは平日の11時20分過ぎで、その時点で外待ちは5人。やはり思ったよりも少ない。20分ほどで入店でき、入り口の券売機でお目当ての食券を発券した。値段は並が850円、大が950円。
 麺はストレートの中麺。1ロット2杯という丁寧な作り方だが、この商品の特性上やや軟らかめに茹でてあり、従って食感も少しモチモチとする程度。何せこの一杯は、券売機に張られた紹介メモによれば「二十数年前、環七に大行列を作っていた背脂チャッチャの愛称で親しまれたあの背脂ラーメンを作ってみました。強烈な背脂がクセになる中毒性の高い一杯です。」とのこと。自分も若かりし頃2〜3回は土佐っ子を訪れて食べたことがある。当時は仕事に疲れ切った深夜ゆえ、消化力が落ちていようがどうか関係なく、力(パワー)が付きそうなものを求めていた記憶がある。そんな中、見ただけでわかるほど背脂が浮くラーメンは斬新で、好んで求めていた記憶がある。そんなスープは、いわゆる東京豚骨ラーメンらしい仕上がり。九州の白湯とは異なり清湯で、獣臭さを抑えながらも豚の旨味がきっちりと引き出されている。また、背脂だけではなく香味油としてラードも結構多めに浮いているが、不思議なことに濃厚ではあるもののそれほどヘビーさ(重さ)は感じない。このスープに関しては、配膳時に店長さんから「よくかき混ぜてお召し上がりください。」と説明があった。それもそのはず、土佐っ子時代と同様に、まずは丼に醤油ダレを入れ、1回目の背脂をチャッチャと丼の中に擦り込み、そして茹で上がった麺を入れる。次いで丼に出汁スープを加えた後、具材を盛り付けて再度背脂をチャッチャとし完成。このため、醤油ダレと出汁が全く混ざっておらず、スープ表面は脂ぎった無色透明、一方で麺はタレに染まって茶色と混ぜざるを得ない様相を呈している。その後、ちゃんと混ぜれば「そうそう、確かにこんな味だった。」と思える東京醤油トンコツの味が蘇ってくる。なお余談だが、今も背脂チャッチャ系を継続的に提供している弁慶の味と比べると、醤油が尖っている点と、スープ用野菜の使用量の差なのか渡なべの方が豚の旨味が強いように思える。ストレートバラ肉チャーシューは2枚で、ほどよい軟らかさの上旨味十分で、土佐っ子はこんな高級では無かったような気がする。メンマはジャキジャグとほどよい歯応えで、味付けは普通、メンマらしい発酵臭が感じられた。あとは固茹で玉子のスライス数切れに木口切り白ネギ。
 自分が訪れた時は、ほとんどの客がこの限定メニューを頼むほどの人気だった。非常事態宣言がさらに1か月ほど延長された今、次の戦略はどのようなものなのか注目したい。

・お気に入り度:〇

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