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京都コンサートホールのパイプオルガンのコンソール

写真: 京都コンサートホールのパイプオルガンのコンソール

写真: 脚光浴びすぎた(爆)

京都コンサートホールのパイプオルガン。
なかなか豪勢な物でしょ。

昨日
http://photozou.jp/photo/show/1934405/203817341
はオルガン奏者が演奏する曲も数曲ありました。

何を隠そう、僕もこの楽器本番で弾いた事があります(爆)
オルガンの心得は殆ど無いのですが、管弦楽で鍵盤を担当すると、要求されれば何でもやらないとだめですから。
というか、そういうユーティリティさがあるからわざわざ京都に呼ばれたりするわけで、、
意外と音符とコード譜(C Majorとか、Guitarの譜面でよく見掛ける奴)が混在しているだけで(特に映画音楽のコンサートとか)クラシックだけ弾く方々は演奏するのを嫌がりますし、なおさら自分の専門外の楽器には手を出さない人が多い。

チェンバロ(ハープシコード)やこういったオルガンを専門にやっている人たちからすると僕が弾くのは言語道断だといえるのですが、ある一曲の為だけにそういう人たちを雇うのは仕事として無理だし、コード譜にしても、ジャズの人を呼んできた場合、音符がびっしり書いてある曲だと嫌がられたりするし、大体指揮者を見て弾くことになれていらっしゃらない。
そこで、「隙間産業」の私の出番な分けです(爆)
電子楽器もこういう楽器も現場で慣れるしか無かったのです。
しかもそういう音楽がどれも嫌いじゃない(爆)

一つ疑問がでませんか。
これはホールの壁にあるわけで、指揮者はこの背中側にいる。
つまり文頭の方のリンクした写真からすると、その写真の背中側の壁ということです。

独奏なら関係ないが、オーケストラと合わせるときどうするんだと、、。

ちゃんと撮れば良かったですが、左奥の譜面台の左に小さい液晶モニターがありますね。
あそこに指揮者が映るのです。
それで演奏します。

しかし、シビアにいうと映像にでてくる指揮は、デジタル画像ですからちょっと遅れますね、それと音の伝播時間の時差は舞台に乗って居る奏者のなかでもはじっことはじっこでは微妙にあるので、その辺はキャリアで予想で弾く事になります。

え?
バッハの時代は液晶モニターないじゃないかって?

良い質問です。
むかしの楽器は鏡が着いて居たんです。
それの方が、液晶より正確なタイミングになりますね(爆)

たまにやるミュージカルでも最近は役者が指揮者を客席の後ろにある指揮者が映っているモニターを見ながら歌ったりしますが、環境によっては、指揮者が下に棒を降ろしているのに、画面では上に挙げた状態という事があります。
ブラウン管のころはそういうことはなかったけど、デジタルモニターはそうですね。
アナログ放送とデジタル放送の過渡期、電気屋でみるとニュースの画像に時差がありましたね、、

便利で高性能でも、そういう所はアナログの方が反応が正確というのがやたら皮肉っぽい(爆)

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コメント (16)

  • にっき

    詳細裏話w 興味深く読みました。最近はだいぶタイムラグが小さくなってきたようにおもいますgあ、やっぱりリアルタイムのほうがいいですね。もっともボクの場合は脳みその中の遅れが相当になってきたので、問題が輻輳してきたような気もします。 ^^;

    2014年5月18日 09:25 にっき (70)

  • 多摩爺

    先日の新日フィル定期演奏会でもオルガン演奏を(協奏曲)で聴いてきました。
    映画「オペラ座の怪人」を思い出す響きです。
    パイプオルガンもホールによって、かなり違いがあるんですね。

    2014年5月18日 10:43 多摩爺 (7)

  • suf-6

    前から思ってたのですが、鍵盤を押して空気を送って音がでるまでのタイムラグみたいなのは少しは感じられるのでしょうか、例えば低い音ほど遅いとか?

    2014年5月18日 20:06 suf-6 (2)

  • RINGTO

    鍵盤の白黒の色が逆でお洒落ですね^^
    カッコイイです☆

    2014年5月18日 22:59 RINGTO (9)

  • 白石准

    hiroshimanikkiさん、デジタルモニターのレイテンシーは仰る通り改善されているようですね。

    面白いもので、オーケストラのなかで棒を見て弾いているのに、会場が広いと、遠くの楽器の音が一拍ずれて聞こえる事はざらなんです。
    ですから、そういうときは耳を当てにするとやばいです。
    どこまで当てにして良いか、絶対に棒を見た方がいいか(まあこっちは当たり前のことなのですが)、それは経験値しかありませんね。

    2014年5月19日 10:25 白石准 (40)

  • 白石准

    多摩爺さん、オルガンの協奏曲をお聴きになったということは、やはり錦糸町のすみだトリフォニーホールでの定期演奏会ですね。(#^.^#)
    パイプオルガンは世界で同じものは一つもないはずです。
    たとえ楽器が同じでもホール自体も楽器の一部になりますから仰る通りまったく違う響きになります。

    この楽器はピアノ(だって自分の楽器じゃ無いのではありますが)とは違って一台一台違うので、このストップ(ボタンみたいなやつ)で鳴らすパイプの組みあわせを選ぶ事からオルガン奏者のリハーサルは始まります。
    大変なんですね、かれらは。

    2014年5月19日 10:32 白石准 (40)

  • 白石准

    suf-5さん、良い質問ですね。(#^.^#)
    まあ僕はオルガン奏者ではないので詳しい事は判りませんが、昔懐かしい、僕の世代だと、小学校には足踏みOrganがありましたね。

    あれは足で空気を送り始めた瞬間は音がでませんが、メモリーのバッファと同じように空気を溜め込んでからパイプに空気を送るのです。
    バグパイプもそうですね、常に空気は充満しているでしょう?
    ですから、押してタイムラグはありません。
    確かに低音では空気を沢山使うので、その直後はコンピュータが空気を沢山送る羽目になるだろうし、大昔、バッハの時代にはそれを人間がやっていたかもしれないけど、そういうときは、沢山鞴(ふいご)を動かす調節はあったかもしれませんね。
    足踏みオルガンも足をサボっていると音はでなくなりますからね(爆)

    ごく稀にですが、このコンソールのリモコンみたいな装置が舞台上に置かれることもあります。
    その場合は相当時差が出る様です。
    きっと電気的に操作するのでしょうから。
    地下の楽屋の廊下の端っこにそれ置いてありました。(撮ってくるべきだった。次回行ったときは撮ろう。)
    まるでこの形のままの電子オルガンに見える風情です。

    2014年5月19日 10:52 白石准 (40)

  • 白石准

    RINGTOさん、そういえばですが、ピアノの鍵盤の方がどっちかというと後の時代にできたもので、古い鍵盤楽器はこういう配色が多いですよ。
    チェンバロ(ハープシコード)もそうですね。(#^.^#)
    何故そうなったか、僕も良く判ってません(爆)

    2014年5月19日 10:58 白石准 (40)

  • ぼーもあ

    私もsuf-5 様と同じ印象を持っていました。
    指揮者との連携と合わせ、とても勉強になりました。

    2014年5月19日 23:54 ぼーもあ (12)

  • 白石准

    ぼーもあさん、僕が「バッファ」という言葉の意味を知ったとき、なんだ、バグパイプの空気みたいなことだな、って理解したのが笑えました(爆)

    かつてポータブルCDプレイヤーが出たばかりの頃、最初は、振動ですぐに音飛びしてましたね。
    その後、数秒間取り込んで置いて読み出しと聞かせていることが全くの同時で無くなったですね。
    まさに、この鞴(ふいご)の空気と同じですね。

    しかし、バッハの時代(電気の無かった時代)のオルガンの空気を送る構造を見てみたいです。

    2014年5月19日 23:58 白石准 (40)

  • suf-6

    そう言えば、列車の連結器にもあったような、やわらげるみたいなw

    ご説明ありがとうございました、鞴職人さんとかいたかもですねw^^

    2014年5月20日 01:58 suf-6 (2)

  • 白石准

    suf-5さん、きっと「このすぐ後に重低音が来るからこのタイミングで思い切り空気を入れるんだ!」って知っている職人がいたに違いないし、ふいごの職人が下手だと、クライマックスで音がふぬけになる事故も昔はあったのでしょうね。
    あるいは劣化で、大音響の時にふいごがやぶれたとか、きっとあったとおもいます。

    2014年5月20日 09:34 白石准 (40)

  • 柳島蒼機(心臓リハビリ中)

    パイプオルガンのこっち側って初めて見たかもです。
    非常に新鮮です。
    こんな風になっているのですね。

    デジタルは遅いですね。
    何処まで行っても、
    どれだけ進化しても、
    絶対にリアルタイムには成れないのがデジタルですからね。
    ノンレフのカメラで撮っている時に、いっつも苛々しております。
    レリーズタイムラグ以前の問題で遅れてるんですよね。
    デジタルになってからは、シャッターチャンスは予測で撮っています。
    それと同じ様な感覚なのかも知れませんね。

    2014年5月22日 09:31 柳島蒼機(心臓リハビリ中) (18)

  • 白石准

    あいあいさん、ピアノの様に、会社が違ってもあるていど同じように見えるのと違って、パイプオルガンは一種の「建築物」なので、これと同じ景色はなかなかないです。
    違うホールの鍵盤はまったく違う景色になるのが面白いし、そこがオルガン奏者の大変なところで、パイプの性格も違いますから音色を選択する技術が必要になります。

    このホールでは、前に向かって着きだしているトランペット管というのはありませんでした。
    http://photozou.jp/photo/show/1934405/187453231

    しかし、この京都は、嵐山辺りの竹林で有名ですね。
    http://photozou.jp/photo/show/1934405/150816479
    半分ユーモアだと思いますが、世界的にも珍しい、「竹のパイプ」もあるんですよ。
    今度行った時に撮ります。

    2014年5月24日 09:17 白石准 (40)

  • 葉月(心の洗濯中)

    デジタルの進化が人の感覚に追いつけないままでいて欲しく、また人のそれも今以上に退化しないことを願うばかり。。。

    2015年3月6日 20:14 葉月(心の洗濯中) (5)

  • 白石准

    葉月さん、まったくその通りで、面白いエピソードというか教訓があります。

    十年くらい前ウィーンに行く時があり、高校時代の同級生がもう卒業してすぐそこに来たので愛に生きました、じゃない、会いに行きました(爆)

    そして僕がモーツァルトを弾いたら「なんでそんなに速く弾くの?」と云われました。

    なるほどね、まあ本場の人が言うのだからというのではなく、ウィーンの街中に新幹線は走ってないし、まだ観光用に馬車が走っている位の時間の流れも東京都は比べものにならないくらい余裕のある場所ですものね。

    どうも東京のせわしなさのなかで暮らしていると、(いや、僕の住んでいる所は神奈川県だし、自然は一杯あるのだけど仕事は東京だから)アクセルしらずに踏み込んでいるのかもって反省しました。

    逆に東京でやたらのんびり弾くと下手だと思われてしまったりもして、どこを標準に考えるかというのは、ものを売る時地域性とか国民性とかあって様々なご苦労があるんでしょうから、それと同じなんでしょうね。

    2015年3月8日 19:41 白石准 (40)

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