弦楽器の工房に寄りました
このコンサート
http://photozou.jp/photo/show/1934405/186999319
でセロ(“セロ弾きのゴーシュ”だからチェロではなく、セロと書こう)を弾いて居る大島純氏の弟さんはとても有名な弦楽器制作者。
演奏会した里庄町の図書館からそんなに遠くない場所に工房があったので、見学させて貰いました。
今製作中のヴィオラ(ヴァイオリンよりちょっと大きいヴァイオリンよりは低く、チェロよりは高い音域の中音部分を担当する楽器)を見せて貰いました。
左の裏の部分になるところと、その下の枠になる部分は楓の木を使い、表の部分になる右側にあるf字孔(それってSだろうというご意見は最もですが、Sではなくfなんです。音楽記号のフォルテを思い出して下されば良いかな。)の見えているところは松の木を使うそうです。
で、驚くべきは、もう凹凸がそのまま楽器の膨らみやになっているこの二枚の表裏の部分、そのカーブは熱などを加えて曲げているのではなく、一番奥にある居たから削り出しというか、彫ってこの様な楽器の形にしているそうです。
すごい根気と時間と熟練の作業ですね。
なお、枠の部分の中に入って居るのは「型」ですから、楽器として成立するときは中は中空です。
(中空といっても魂柱はありますが。)
魂柱とは
http://www.violin-p.com/clm/soundpost.htm
Albums: Instruments,楽器
Tag: 2013 DSC-HX100V instrument SONY SONY-DSC-HX100V Viola ヴィオラ 楽器 弦楽器 工場 工房 樹 樹木 職人 木
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Comments (17)
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職人さんの仕事場にはたまらない魅力があります。
魂の現場だからでしょうね。09-10-2013 08:05 柳島蒼機(心臓リハビリ中) (18)
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いいですね(o^^o)
とてもきょうみがあります♪
一度見てみたいなぁ(*^^*)09-10-2013 09:51 みゆき(多忙&体調不良につき、暫くお休みしますです) (61)
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いいですね(o^^o)
とてもきょうみがあります♪
一度見てみたいなぁ(*^^*)09-10-2013 09:51 みゆき(多忙&体調不良につき、暫くお休みしますです) (61)
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あいあいさん、作業をしているところを観たら、きっとこっちも汗が出てきたのだと思います。
工芸品としても美しく仕上がるけど、それで音楽を鳴らすという一番大事なところに仰る通り「魂」が吹き込まれるわけですからね。09-10-2013 10:07 白石准 (40)
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みゆきさん、音楽家の僕でも中々見る事ができない場所ですよ。
あの分厚い板から削って立体のものを左右対称に造りあげるのは人間業だとは思えませんね。(写ってないけど中側も窪んでいるはずですからね)09-10-2013 10:21 白石准 (40)
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音楽大好き人間の僕にはワクワクのシーンです^^
こうやってこつこつと造られたものが僕らの耳を楽しませてくれるのかと思うと感動です。09-10-2013 10:49 しげ (48)
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しげさん、その通りですね。
演奏の勉強をしているとき、その楽器の製作過程まで心を向けることはなかなかないわけですよね。
家具などの工芸品、美術品も魂をもって作られてくるから素晴らしいのですが、この先に「良い音が出る様に」という過程がもう一つ、いや、それが一番の魂の入れどころなんでしょうから、それを思うと、この方は、作曲家と共に、音楽に於ける、父か母みたいな存在だなと思う次第です。09-10-2013 11:23 白石准 (40)
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キャプション に唸りましたヽ(^。^)ノ
大島さんの弟さんから魂柱に至るまで09-10-2013 11:55 雪のんの (6)
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白石准さん、こんにちは。月光花です。
貴重な作業現場ですね♪職人さんの拘り、モノ造りって好いモンです(笑)09-10-2013 13:35 unsubscribed user
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雪のんのさん、どの世界にも結果しか我々は観ていませんが、こういう製作過程の大変さには頭が下がりますね。
09-10-2013 13:51 白石准 (40)
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月光花さん、まさかこの日この場所に来るとは思ってなかったので、実に刺激的でした。
本格的に外国の弦楽器製作のメッカで勉強をされてきた職人さんで、兄はプロのチェリスト、弟は弦楽器職人、みんな創造的な世界に生きていらっしゃる血筋なんですね。09-10-2013 13:53 白石准 (40)
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曲線と木目の美しさに魅かれます。
小生の甥が自宅の工房でバイオリンの制作と生徒に教えておりますので
手作り良さは分かります。~~^^09-10-2013 16:49 chao (74)
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chaoさん、甥っ子さんも同業者なんですね。
大変でしょうね、お仕事でこれをするというと、色々と。
我々外野は、「綺麗だね」とか「手造りは良いね」とか言って終わってしまいますが。09-10-2013 17:01 白石准 (40)
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楽器職人というのは、職人の職人たる象徴のように思います。
(もちろん、すべての職人さんは、その技を以て職人たるのでございますが。^^)09-18-2013 05:36 白翁 (22)
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白翁さん、そうですね、美的に美しいものを作り上げるだけではなく、音楽をする音を、美しく、といったって、奏者によってその価値感はみんな違うわけですから、実に難しい結果が待ち受けているわけだし、寿命は数百年以上問われるわけですね。
09-18-2013 10:22 白石准 (40)
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いいですね~
08-07-2015 07:38 どんべい (11)
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どんべいさん、ありがとうございます。
実際に音楽をしているとき、演奏家は、譜面を書いた人(作曲家ではなく写譜をした人)とか楽器を造った人への思い入れは殆ど無いと言って過言では無いのですが、改めて心を巡らせると、この人たちが居なかったら、大前提何もできないのが演奏家ですものね。
感謝と尊敬は無限大に持つべきでしょうね。08-08-2015 08:09 白石准 (40)
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